公務員って、やっぱり安定しているからメリットが多いのかな?
でも、公務員って給料が伸びにくいって聞いたこともあるな
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
公務員は一般企業とは特徴が異なる部分も多く、メリットとデメリットが比較的ハッキリしています。
つまり、公務員に向いている人と向いていない人もハッキリ分かれやすいかな~、と感じている次第です。
こちらの記事では、現役公務員の私が、公務員で働くメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきます!
自分が公務員に向いているのか、はたまた向いていないのか悩んでいる方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。
結論、保守的な人は公務員向き
公務員で働くメリット
まずは、公務員で働くメリットからお伝えします。
定年までクビにならない
公務員は、
- 自分から辞めるか
- 犯罪などのよほどの問題を起こさない限り
定年までクビになりません。
以前までは公務員の定年は60歳でしたが、段階的に65歳まで引き上がることになりました。
一般企業の場合、解雇や倒産などのリスクが常にありますが、公務員の場合はおとなしくまじめに働いていれば定年まで雇用が確保されています。
業績次第で仕事を失うなんて、嫌
と考えている人にとって、公務員は天職と言えるかもしれませんね。
ただし、後述するように絶望的に仕事ができないおじさん・おばさんが発生する問題もあります。
安定した給料・福利厚生も手厚い
公務員と聞いて「安定した給料」をイメージする人も多いかと思います。
実際、私も実感しています
<公務員の給料・福利厚生の特徴>
- 最初は安いが徐々に上がる
- 住宅手当や扶養手当などの各種手当は豊富
- 提携ホテルの割引などの福利厚生がある
- 年間休日数が多い
- 有給が取りやすい
公務員は「THE・年功序列」の世界なので、就職したばかりのころは給料がかなり低いです。
しかし、年を重ねるごとに着実に給料がアップし、各種手当も比較的充実しています。
また、公務員は就職したときに有給が10日付与されます。(地方公務員は自治体による)一般企業の多くは入社後半年経過してからの有給付与なので、この点も大きなメリットかと。
社会的信用が得やすい
公務員は住宅ローンに通りやすい!
なんて聞いたことはありませんか?
公務員は社会的信用が高いため、住宅ローンに通りやすいのは事実です。
地方銀行に勤務している知人に聞いてみたところ、
債務整理とかしてない限り、公務員で住宅ローン落ちる人はいないね
とのこと。
夢のマイホームを買うときに、あっさりと審査に通るのは公務員ならではのメリットです。
実際に私の同期も数名マイホームを購入していますが、あっさり審査に通過できたようです。
社会的信用は普段意識しませんが、意外に実生活に即したメリットと言えそうですね。
ちなみに私は賃貸派
ルールは真っ当
公務員の働き方は各種法令で定められています。
一般企業の就業規則には法的拘束力はありませんが、公務員は「法令」で決まっているため、真っ当なルールの中で働くことができます。
ビッ〇モーターみたいな衝撃的な規則はないわけです
政府や自治体がコンプライアンス違反をすると大バッシングを受けることから、公務員の就業環境は整備されているメリットがあります。
- 残業代の支給
- 育児休業・介護休業
- 男女平等
などは、かなり意識されている印象です。
確かに、意味不明な就業規則やルールを決めている会社ってありますよね
真っ当なルールの中で働きたいなら、公務員はおすすめかも
部署によっては仕事が楽
ネット上の口コミを見ると、
公務員の仕事ってめっちゃ楽!!
毎月50時間以上残業してるよ…
など、両極端な声が見られます。
これは「部署ごとに業務量の差が激しいから」です。
ちなみに、私は実際に
- メチャクチャ忙しい部署(毎月残業40時間以上)
- メチャクチャ暇な部署(年間残業時間ゼロ)
の両方を経験したことがあるため、よ~くわかります。
忙しい部署に配属されるか、暇な部署に配属されるかは「ガチャ」なので、自分では決められません。
とはいえ、暇な部署に配属されればワークライフバランスを実現し放題です。
ちなみに、公務員で働くことにメリットを感じる方、本気で公務員を目指す方はこちらの記事も参考にしてみてください。
公務員で働くデメリット
公務員はさまざまな制約があるので、メリットだけでなくデメリットも存在します。
所詮は駒
公務員は「公僕」と呼ばれることもありますが、政府や自治体にとっての「駒」でしかありません。
私の代わりなんていくらでもいます
異動希望を出しても叶うケースは稀で、個人の意見を職場方針に反映しにくいため、裁量はほとんどありません。
自分は職場の中でも重要な存在になりたい!
仕事に対して、きちんとやりがいを感じたい
と思っている場合、残念ながら公務員は向かない可能性が高いです。
「働かないおじさん」「働かないおばさん」が生息している
公務員だけでなく、一般企業にも「働かないおじさん」「働かないおばさん」がいますよね。
「定年まで雇用が確保されている」という公務員の土壌は、「働かないおじさん」「働かないおばさん」が育ちやすいと感じております…
実際に、内閣府の調査によると
- 全国の労働者の8.5%が社内失業者
- 人数は465万人
とのこと。
だって、どうせクビにならないし、この年になったらやる気も出ないよね
という考えになるのは、分からないでもありません。
※実際には、大半のベテラン公務員はきちんと働いていますよ!
とはいえ、「働かないおじさん」「働かないおばさん」は、ほかの公務員(特に若手)のモチベーションを失わせる存在です。
自分より働いていないくせに自分より稼いでいる人を見ると腹立つ
という人は、公務員の世界は合わない可能性が高いでしょう。
THE・年功序列
公務員は完全に年功序列です。
給料が決まる要因や役職に就くスピードは
- 年齢
- 勤続年数
- 学歴
が大きく影響します。
中途で入ってきた35歳のルーキー公務員が、いきなり係長やらされてて可哀想でした。
スキルや能力がある若手公務員にとって、年功序列の世界にメリットはありません。
気づけば無気力になり、働くモチベーションを失ってしまうのは、キャリア全体でみても大きな損失ですよね。
スキルや能力を評価してほしい
と考えている人は、公務員は向かない可能性が高いです。
形骸化した仕組み・謎ルール
公務員の世界には、形骸化した仕組みや謎ルールがあります。
この作業、いります?
という無駄な作業が多い点は大きなデメリットです。
- 月一会議
- よくわからないチェックシート
- 書類はとにかくファイリングして保管する
- 実態と合っていない評価制度
- 中身がスカスカの研修
- クラウド導入する予算がなく、すべて紙ベースで保管する
実際に、生産性のない業務が多いことで労働時間が増えている部署も多いです。
「無駄なことはやらないマン」の私にとって、非常に大きなストレス
スピード感ゼロ
公務員の仕事は正確性が求められるため、スピード感がありません。
また、何かと決済を通す必要があるため、組織としての意思決定が非常に遅いです。
セロテープ買うだけなのに決済が必要(本当です)
つまり、公務員の世界は
- 職員の裁量がほとんどない
- 小さな仕事でも上司の判断を仰ぐ必要がある
- 業務改善の提案をしても「検討する」だけで一生変わらない
という感じ。
※偉い人は「若い職員から意見を出させろ」って言うくせに、結局意見が反映されないじゃないか!おかしいぞおかしいぞおかしいぞ
スピード感を持って仕事をしたい人や、意思決定が早い組織から転職した人にとって、大きなカルチャーショックになります。
公務員で働くメリット・デメリットまとめ
公務員で働くメリットとデメリットは、下記の通り。
当然ですが、すべての物事にはメリットとデメリットがあります。
公務員は一般企業とは異なる特殊な環境なので、向き不向きが分かれやすいです。
とにかく安定を求める人には向いてるけど、柔軟性やスピード感を求める人には向かない、って感じ
メリットとデメリットの両方をきちんと把握した上で、自分に合ったキャリアの選択をしましょう。
公務員に向いている人の特徴に関しては、こちらの記事で解説しています。ちなみに、本気で公務員を目指す方は通信講座で勉強するのがおすすめです。独学より圧倒的に効率よく対策を進められます。
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