公務員の仕事には興味があるけど、自分が向いているか不安…
という方も多いのではないでしょうか。
公務員は営利目的ではなく公僕として働くことになるため、民間企業とは勝手が異なります。
向いていないにも関わらず公務員として就職してしまうと、短期で離職してしまう恐れがあるので要注意です。
こちらの記事では、現役公務員である私が、公務員に向いている人の特徴を紹介していきます。
こちらの記事で紹介する「公務員に向いている人」は、長く公務員として活躍できますよ!
公務員に向いている人の特徴
公務員を目指すにあたって、事前に自分自身が「公務員に向いているか」確認することは非常に重要です。
まずは、実際に10年近い公務員経験を持つ私が、実務を通じて感じた「公務員に向いている人の特徴」を解説していきます。
環境適応力が高い人
環境適応力が高い人は、公務員に向いている可能性が高いです。
公務員は、
- 配属された部署で
- 配属された人間関係の中で
- 決められた業務を
こなす必要があります。
基本的に拒否権はなく、与えられた環境で仕事をこなすことが求められます。
せっかく新しい部署での仕事を覚えたのに、
10月1日から〇〇課で頑張ってね。
と言われることもザラにあります。
環境適応力が低い人にとっては、ストレスになりやすいかも
新しい環境に溶け込むことが得意で、物事になれるのが早い方であれば、公務員として活躍できる可能性が高いです。
コミュニケーション能力がある人
公務員は、職場内だけでなく住民対応などを行うことがあります。
コミュニケーション能力がある人は、仕事を覚えるのが早いうえに、公務員として質の高いサービスを提供できます。
相手が伝えたいことの本質を理解し、傾聴する姿勢を見せることも重要なコミュニケーション能力です。
実際に、コミュニケーション能力が低い人は仕事もできない印象です…
自己顕示欲が低い人
公務員は「出る杭は打たれる」世界です。
法令や要領に基づいて粛々と業務をこなすことが求められるため、自己顕示欲が低い人に向いています。
あまり自分をアピールするのが得意じゃないから、公務員に向いているかも!
「目立つのが嫌い」という方も、公務員の職場に溶け込みやすいですね!
これまでの公務員歴からも感じることですが、自己顕示欲が高い人は嫌われやすいです。
周囲から白い目で見られ、孤立してしまっているケースを何度も目撃してきました。
空気を読める人は好かれる
協調性がある人
公務員の仕事は、個人プレーもありますがチームプレーもあります。
協調性がある人は、上司や同僚からの信頼を得やすく、公務員向きです。
実際に、
あの人困ってそう…手伝ってあげるか
といったように、協調性があり視野が広い人は出世スピードが速いです。
直属の上司から高く評価されて、人事にもいい評判が伝わるからでしょうね。
地味な仕事もこなせる人
公務員の仕事は法令や要領に基づいて進める必要があるため、一見すると地味な仕事も多くあります。
この作業いる???っていう仕事、本当に多いですよ笑
つまり、地味な仕事もこなせる人は公務員向きです。
公務員は日々のルーティンワークも多いため、堅実に目の前の仕事に向き合える人は、職場で頼られやすいです。
凡事徹底
メンタルが強い人
公務員はクレームや理不尽な要求を受けることが多く、一定のストレス耐性が求められます。
メンタルが強い人や、クレーマーを適当にあしらえる人は、公務員に向いています。
メンタルが強い方、ぜひ公務員へ!!!お待ちしております!!!!!
実際に、度重なるクレーム対応に疲弊してうつ病を発症し、長期休職を余儀なくされている同僚を多く見てきました。
公務員の最大のデメリットは「客を選べないこと」だと思っています。
市役所にせよ県庁にせよ、来訪者全員を対応しなければならない点は大きなストレス要因です。
メンタルの強さに自信がない方は、公務員を目指すのは考え直したした方がいいかも
そこそこの給料で満足できる人
公務員の給料は安定感がありますが、大きく稼ぐことはできません。
つまり、そこそこの給料で満足できる人は公務員に向いています。
配属される部署にもよりますが、残業がほとんどなければ毎月の給料が「基本給だけ」になります。
実際に、今の私はほとんど残業していないので収入は「ほぼ基本給だけ」です。※前年度の残業時間は年間10時間程度でした
良いか悪いかは別にして、
そこそこの仕事でそこそこの給料がもらえれば、それで満足かな
という方は、公務員向きです。
公務員に向いており、公務員を目指している方は、独学ではなく予備校や通信講座を利用するのがおすすめです。
公務員に向いていない人の特徴
続いて、公務員に向いていない人の特徴を紹介していきます。
下記で解説する特徴に該当する人は、公務員になるのを考え直したほうがいいかもしれません。
出世欲が強い人
公務員は完全に年功序列の世界なので、出世欲が強い人は向かない可能性が高いです。
課長より全然働いてるのに、なんで自分のほうが給料が安いんだ許せん
のように考えてしまう方は、公務員として働くとストレスを抱え込むことになります。
公務員は実力が給与に反映されくいため、自分の能力に自信がある方や出世欲が強い方には、マッチしない世界と言えます。
協調性のない人
公務員はチームで仕事を進めることもあるため、協調性が求められます。
俺のやり方が正しい!!絶対にな!!!
のように、周囲の意見を聞くのは苦手で個人プレーが好きな方は、公務員に向かない可能性が高いです。
実際に、我の強い人や協調性がない人は、残念ながら嫌われていますね。頼る人がおらず、自分が頼られることもない残念な生き物
専門的なスキルを習得したい人
公務員は一般的に3~5年で部署異動をするため、幅広い知識は習得できますが専門性は習得できません。
自分は〇〇の分野でプロフェッショナルになりたいなぁ
と考えている方は、公務員を目指さない方がいいです。
10年近い公務員経験を通じてはっきり感じていますが、公務員は専門職でない限りは専門性の高い「スペシャリスト」にはなれません。
公務員は、中途半端な「ゼネラリスト」にしかなれない点は理解しておく必要があります。
実際に、転職エージェントと話した時も「公務員経験は評価されづらい」と言われてしまいました。無念
たくさん稼ぎたい人
公務員は「俸給表」や「給料表」というテーブルに沿って給料が決定します。
基本的に年功序列で、
- 年齢が高く
- 勤続年数が長い
人が高い給料を得られる仕組みです。
バリバリ活躍して高い収入をゲットしたい!
と考えている方は、公務員に向かないでしょう。
また、近年は働き方改革の影響もあり、バリバリ残業して稼ぐ人はほとんどいません。
むしろ、残業が少ない人の方が高く評価されています。実際に、私はほとんど残業をしなかったため評価が良かったです。
まとめ:公務員を目指す前に向いているか知ろう
公務員に向いているのは、こんな人です。
公務員の世界は一種の特殊性があるため、向いている人と向いていない人の特徴が分かれます。
基本的に、協調性があり目立つのが好きではない、という方は公務員の世界にマッチする可能性が高いです。
私の性格もそんな感じ
公務員を目指している方は、幸せなキャリアを築くためにも、ぜひ自身が向いているかどうか冷静に判断してみてください。
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