公務員の仕事はつまらないって聞いたけど、本当?
辞めたいと考えている公務員って、どれくらいいるんだろう?
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
公務員の仕事は、法令に則って行う必要があることから、クリエイティブ性が求められません。
また、自分の裁量も非常に小さいことから、「仕事がつまらない」と感じることはよくあります。
実際に、窮屈さを感じる場面は多くありますね。
こちらの記事では、現役国家公務員の私が公務員の仕事がつまらない理由や、公務員辞めたいと考えている人の考え方について解説していきます。
公務員を目指すべきか考えている方、公務員として働き続けるべきか考えている方に役立つ内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
公務員の仕事がつまらない理由
公務員の仕事がつまらない理由は、以下の通りです。
順番に解説していきます。
法令に基づいて仕事をする
公務員の仕事は、基本的に法令に基づいて行われます。
特定の誰かが有利にならないように、公平に仕事をする必要があるからですね
いわゆる「マニュアル(要領)が完備されている」ため、新卒で就職した人でも仕事に取り組める点は大きなメリットです。
しかし、
あまりにも法令に縛られすぎていて、つまらない
と感じることも多いです。
例えば、
- 昭和に制定されて時代に即していない法令
- 個人の事情を全く加味する余地がない堅苦しい法令
のように、
もっとやりやすい方法があるのになぁ
と薄々感じていても、法令に従わざるを得ないのが実情。
実際に、
マニュアルを完備することは大切だけど、もっと柔軟に運用してくれよ
と感じている公務員は非常に多いのではないでしょうか。
歯車間が拭えない
公務員は法令に基づいて事務処理を行う役割を求められるため、所詮は歯車に過ぎません。
国家事務の運営や地方自治業務の運営をするにあたって、役割を淡々とこなすことが求められます。
歯車間が拭えないと、
裁量がほとんど与えられないから、つまらない
と感じてしまうのも事実。
自分の判断で業務を効率化したい
もっと柔軟な姿勢で市民対応したい
クリエイティブな業務をしたい
と考えていても、残念ながら希望を叶えることはほぼ不可能です。
組織が大きければ大きいほど、歯車間を感じやすいかも…
仕事の裁量がほしい人にとって、公務員の仕事はストレスを感じやすいですね。
前例踏襲ばかり
基本的に、公務員に仕事現場では革新的なことができません。
良かれと思って革新的な業務効率化案を提案したとしても、
前例がないからね~
検討しておくよ~
と言われて、そのまま闇に葬られてしまうのがオチです。
前例踏襲ばかりということは、業務効率化が全く進まず、新しいスキルが習得できないことを意味します。
新しいスキルが習得できないということは、自分の市場価値が高まらず、転職したくても転職できない状況にもなりかねません。
リスクを取って新しいチャレンジできないと、やっぱりつまらない
※ちなみに、新しいスキルを身に着けたい場合は副業をするのがおすすめです。
専門性を習得できない
公務員は基本的に2~3年おきに異動するため、特定のスキルを磨くことができません。
せっかく今の業務に慣れてきたのに、異動になっちゃった
というケースが多く、専門性を習得できないのが実情です。
実際に、私もこれまで2年スパンで異動しています。幅広い知識は習得できるけど、専門性は習得できておりません…
先述したように、公務員の仕事は法令に基づいて行うことが求められるため、所詮はマックジョブに過ぎません。
近年、多くの企業が「メンバーシップ型雇用」よりも「ジョブ型雇用」を導入しています。
つまり、中途半端なスキルしか持っていない公務員は、転職したくても転職できず「定年まで続ける」という選択肢しか持てなくなる恐れがあります。
自分の得意分野を活かして、専門性を磨きたいなぁ
と考えていても、公務員の世界では実現するのは難しいでしょう。
仕事仲間を選べない
公務員は、残念ながら仕事仲間を選べません。
配属された場所次第では、
好きな仲間と好きな仕事ができないから、つまらない
と感じることもあるでしょう。
公務員は
- 配属を命じられた部署で
- そこに配属された人たちと
- 与えられた仕事をこなす
ことが求められるため、仕事仲間の選択権はありません。
尊敬できない上司・先輩と仕事をするのは大きなストレス要因となります。仕事仲間を自分で選びたいと考えている方は、公務員の環境は向かない可能性が高いでしょう。
※一応、部署に関しては希望が出せますが、実際に私は希望が通ったことはありません笑
辞めたいと考えている公務員の特徴
実際に、公務員の仕事がつまらないなどの理由で辞めていった同期もいます。
辞めたいと考えている公務員の特徴は、下記の通り。
公務員を目指している方は、ミスマッチを防ぐためにも参考にしてみてください~
裁量がほしい
自分の担当業務は自分の裁量で進めたい
裁量がない仕事はつまらない
と感じている人は、公務員を「辞めたい」と強く感じるでしょう。
私の同期もこのパターン
法令に縛られながら仕事を行う中で裁量がまったくないことに気づき、モチベーションを失ってしまう人は少なくありません。
そのため、仕事を進めるにあたって裁量がほしい人は、公務員には向かないと思います。
スムーズに意思決定したい
公務員は組織が大きい上に極端にリスクを回避する姿勢で仕事をするため、意思決定が非常に遅いです。
こんな些細なことでも決裁がいるの?
なんで事務用品買うだけなのに1週間もかかるの?
など、意思決定が遅いことに対してストレスを感じると、公務員を続けるのは難しいでしょう。
極端な話、フリーランスになれば意思決定は「自分次第」になりますからね。
サクサクと意思決定をしてスムーズに仕事に着手したいと考えている人にとって、公務員の仕事はストレスでしかありません。
スキルを高めたい・専門性を磨きたい
スキルを高めたい・専門性を磨きたいと考えている人も、公務員を辞めたいと感じるシーンが多いでしょう。
公務員は歯車に過ぎないため、中途半端なスキルしか習得できないためです。
また、頻繁に部署異動が行われるため専門性を磨くこともできません。
実際に、ダラダラと公務員を続けて、まったく潰しがきかなくなってしまった先輩・上司は多いですね。
「いつでも転職できるスキルを習得したい」という人は、公務員の世界はミスマッチとなる可能性が高いでしょう。
※ただ、公務員にも当然ながらメリットはあります。メリットとデメリットをトータルで考えることが大切です。
まとめ:公務員の仕事はつまらないのは本当。向き不向きを考えることが大切
公務員の仕事がつまらないと感じる理由は、下記の通り。
裁量がほしい人や専門性を磨きたいと考えている人に、公務員は向かない可能性が高いです。
向かない仕事を続けていても
辞めたい…
という感情が強まるばかりなので、精神衛生上も良くありません。
公務員を目指そうと考えている人は、向き不向きを考えることが重要です
もちろん、公務員の仕事が向いている人も多くいますから、すべての人とって公務員の仕事がつまらないわけではありません。
こちらの記事を参考にしながら、公務員の向き不向きを考えてみましょう。
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